自己組織化人工筋肉によって実現する動的再構成可能ウエットロボティクスの創成

科学研究費助成事業(科研費)(22H04951)

本研究は、生命の根源であるタンパク質と生物の最小単位である細胞が共に運動機能を創発する際に自己集積する自己組織化プロセスに着目し、分子スケールからミリスケールに渡るマルチスケールサイズでの全く新しいATP駆動型人工筋肉とそれを用いた動的再構成可能マイクロロボット群、バイオエンジンを創製することを目的とする。これまでの3次元的に再構成する筋細胞の収縮力を利用したバイオアクチュエータだけではなく、化学‐力学エネルギー変換機構を発現した、ATP直接駆動型分子人工筋肉の自己組織化原理により、様々な運動機能創発(収縮、弛緩、振動)と動的再構成を可能とするウエットロボティクスを新たに開拓することを目指す。